STOP 日本の化石燃料融資にNO!

若者有志とFridays For Future Japanがブンアン2石炭火力発電所への支援に抗議

2020年12月29日、国際協力銀行(JBIC)が、三菱商事など日本と韓国の企業が進めているベトナムのブンアン2石炭火力発電事業に対し、総額17億6700万ドル(約1800億円)の協調融資を行う(うちJBIC分の融資金額は約636百万米ドル)と発表しました。これを受け、環境NGOは同日に抗議声明を発表しましたが、年が明けた1月5日、Fridays For Future Japan(FFFJ)が事業の撤回を求める動画を発信し、若者有志は本事業計画への抗議と、撤回を求める質問状を公開しています。

本事業は、国内外のNGOのみならず、国外の機関投資家も参加企業・融資機関に撤退を求めていました。そして日本政府は昨年、石炭火力発電事業への融資を厳格化する方針を示していましたが、本事業は日本とベトナム両政府の経済協力に基づく国策案件として対象から外し、融資を決定しました。
事業の問題については、FFFJのプレスリリースにも記されています。

FFFJ動画公開

FFFJ有志、そして環境保護活動家グレタ・トゥンベリさんをはじめ、日本と韓国の若者が、ブンアン2事業計画に抗議するメッセージ動画を公開。この動画は、コロナ禍で集団での抗議活動や集会が制限される中、それぞれの地域の若者が、この融資計画を止めるために今できる最大限のことを考え、連帯を呼びかけて協力作成したものです。TwitterやInstagramで配信しています。

プレスリリース:グレタ・トゥンベリと世界の若者が抗議 国際協力銀行によるブンアン2石炭火力発電支援の撤回を求める(PDF

Instagramはこちら→https://www.instagram.com/tv/CJp1giNHhYl/?utm_source=ig_web_copy_link

有志9名による公開質問状の発出

NO YOUTH NO JAPANの能條桃子さんを発起人として、本事業に関与する三菱商事と国際協力銀行および民間3行(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)に対して公開質問状を提出し、1月14日までの回答を求めています。

プレスリリース:気候変動を憂う10代・20台の高校生・大学生・会社員・起業家ら有志
9名がベトナム・ブンアン2石炭火力発電事業輸出を疑問視~三菱商事と支援銀行4行に公開質問状を送付しました~(PDF)

若者が、自分たちの生きる未来をより良いものにしようと声を上げています。

私たちNo Coal Go Green!も、事業への融資を今回発表したJBIC、そして協調融資を行う金融機関、また、三菱商事、さらに韓国電力公社(KEPCO)を含めた参画企業、EPCを請負う斗山重工業やサムスン物産などの企業、付保を検討中の日本貿易保険(NEXI)等に対して、同事業からの撤退を求め続けていきます。

参考

【声明】 国際協力銀行によるベトナム・ブンアン2石炭火力発電事業への支援決定に強く抗議(リンク
No Coal Go Green! プロジェクト動画 『Tell Japan to Stop Financing Overseas Coal Power!