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現地NGO グリンピース インドネシアによるプレスリリース:バタン石炭火力発電事業 期限を守れず

【現地NGO グリンピース インドネシアによるプレスリリース】 バタン石炭火力発電事業 期限を守れず

2014年10月8日 >PDF版はこちら

ジャカルタ発-グリーンピースは、中部ジャワ州バタン石炭火力発電事業の違法 性について問題提起したい。

グリーンピース(インドネシア)気候・エネルギー担当キャンペーナーである Arif Fiyantoは、経済担当調整省インフラ整備・地域開発担当副大臣Luky Eko Wuryantoが昨日、「PLN(インドネシア国有電力会社)とビマセナ・パワー・イ ンドネシア社(BPI社)間の交渉を最終化する手続きを達成できるよう、同石炭 火力発電所の融資調達期限が1週間延長された」と告げたことを説明した。

「グリーンピースは、今回の延長がどう合法でありえるのか問いたい。この延期 はインドネシアの法律の下では無効であろうと仮定する。」2014年10月8日(水)、 Fiyantoはこう述べた。

2013年大統領規則第66号に従えば、事業者が、割り当てられた時間内にバタン (石炭火力発電事業)の土地収用手続きを完了できず、期限(2014年10月6日) を守れない場合は、政府と企業連合間の契約は終わり、同事業は中止されなくて はならない。したがって、法的評価が下されるまで、企業連合は、バタン県の村 におけるあらゆる活動を早急に止めるべきである。

「グリーンピースは、事業者が(期限を)守れなかった点を指摘したい。したがっ て、同事業の合法性は、現在非常に疑わしい。バタン事業全体がまさに違法になっ た可能性がある。」と、Fiyantoは主張した。

同事業はすでに、2012年10月6日の最初の期限を守れなかった。そして、2013年 10月6日の2回目の期限も守れなかった。その後、大統領自身が2013年大統領規則 第66号を発し、バタン事業に更なる延長期間12ヶ月を付与した形となった。その 延長期間が2014年10月6日、つまり、一昨日に切れたということになる。

事業者は土地収用の問題を解決するまで、(事業を)推進することはできない。 コミュニティーのリーダーであるRoidiは、「石炭が私たちの環境を毒してしまっ たら、バタンの住民はどうすればよいのか?私たちの魚や作物はどうなるのか? 石炭は食べれるか?答えはNoだ。私たちは仕事も生計手段もない状態になり、病 気がち、かつ、より貧困状態に陥っていくだろう。」と述べた。

Fiyantoは、反対に悩まされてきた同事業の推進のために資金が必要とされてい ると説明した。「現在、インドネシア政府は、同事業の推進にどうしても必要な 融資確保のための期限を1週間、再延長した。もし今週、バタン(石炭火力発電 事業)のインドネシアと日本の企業連合が必要な資金調達をできないのであれば、 バタン事業は中止されるべきだ。」

グリーンピースは、国際協力銀行(JBIC)に対し、バタン石炭火力発電事業への 融資計画を完全に止めるよう求める。JBICの融資がなければ、バタン(事業)に 関わるインドネシアと日本の企業連合は、(事業を)推進することはできない。 グリーンピースは、JBICが以前(訳者注:昨年、ジャカルタで経済担当調整省大 臣と会談した際、土地収用手続きの完了を待っており、同事業への融資計画を継 続すると伝え)、この汚染を引き起こす事業への支援を(口頭で)誓約したこと に遺憾の意を表明する。

総事業費40億ドルの同事業は、東南アジア最大の石炭火力発電所になる予定だが、 暴力、脅迫、村人への嫌がらせなど民間警備会社の乱用、また、不当逮捕だけで なく、不当な訴訟ケースなどの問題に悩まされてきたが、危うくも、すでに非合 法の縁に立たされている。

●メディア連絡先:

Arif Fiyanto, Greenpeace Indonesia Climate And Energy Campaigner, 0811 180 5373

Rika Novayanti, Greenpeace Indonesia Media Campaigner, 0811 1683 484

※インドネシア・バタン石炭火力発電事業に関する詳細はこちらをご覧下さい。 →http://www.foejapan.org/aid/jbic02/batang/index.html