※本勉強会は議員・関係者向けに関連制度・政策などにも踏み込んだ話を混じえます。一般市民の方の参加も大歓迎です。
※同日、セミナーも開催します。一般市民向けにわかりやすく問題をお伝えします。詳しくはこちらをご覧下さい。
現在、政府がアジア向けインフラ輸出の増大を目指すなか、特に力を入れているものに「高効率石炭火力発電所」の輸出が挙げられます。「日本企業の高い技術力」を生かすとし、インドネシア、マレーシア、ベトナム、ミャンマーなどへ官民が連携して売り込みの攻勢をかけています。
しかし、その日本のインフラ輸出の目玉となるはずだった「インドネシア・中ジャワ州バタン石炭火力発電事業」は、肥沃な農地や豊かな漁場など生計手段の喪失、また、健康被害を懸念する現地住民の強い反対と土地収用の難航から、3年間着工が遅れてきました。
同事業は、電源開発(J-POWER)と伊藤忠が参画を決定し、総額約4,000億円以上もかかると見込まれる資金の約4割を国際協力銀行(JBIC)が融資しようと検討中ですが、現場では、住民の反対の声を抑えようとするインドネシア軍・警察等の暴力・脅迫・不当逮捕など、深刻な人権侵害が報告されている他、今年4月には、建設予定地で軍が土地整備を始めており、状況は泥沼化の様相を辿る一方です。
本勉強会では、こうした状況を打開しようと、この7月末に来日し、『環境社会配慮確認のためのJBICガイドライン』および『OECD多国籍企業行動指針』を利用した異議申立てを行なう予定である現地住民3名と彼らを支援している現地NGOを迎え、住民の懸念と取り組み、インドネシアのエネルギー事情・政策と石炭火力発電事業の課題について報告してもらいます。日本のインフラ輸出における官民の人権・環境配慮への取り組み、また、問題解決への姿勢が問われるなか、JBICガイドライン、また、OECD行動指針等の機能・運用課題なども考察します。皆様のご参加をお待ちしております。
【日時】 2015年7月30日(木) 13:30~15:30(開場13:00)
【場所】 参議院議員会館・B109会議室 【永田町/国会議事堂前】
【参加費】 無料
【参加申込み】下記ホームページにある「申込フォーム」よりご記入をお願いします。
http://www.foejapan.org/aid/jbic02/batang/evt_150730_2.html
【問い合わせ先】 国際環境NGO FoE Japan(担当:波多江、小野寺)
メールアドレス: hatae@foejapan.org
電話: 03-6909-5983/ファックス: 03-6909-5986
【共催】 インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)、「環境・持続社会」研究センター(JACSES)、気候ネットワーク、国際環境NGO FoE Japan
【協力】 アジア太平洋資料センター(PARC)、国際環境NGOグリーンピース・ジャパン、熱帯林行動ネットワーク(JATAN)
【プログラム】(当日変更する可能性もございます。)
1. 日本の高効率石炭火力発電輸出とバタン石炭火力発電事業の概要(資料:日本の高効率石炭火力発電輸出とバタン石炭火力発電事業の概要
2. バタン石炭火力発電事業に関する現地報告と日本への訴え(逐次訳あり)
・地権者の懸念と土地売却交渉等における人権侵害
・農民の懸念と生計手段の喪失
・漁民の懸念と住民のこれまでの取り組み
・インドネシアのエネルギー政策と日本支援の石炭火力発電事業の課題(資料:The Reality of Japanese funded coal power plants in Indonesia_JP)
3. JBIC環境社会ガイドラインと異議申立制度、OECD多国籍企業ガイドラインについて
(資料1.JBIC異議申立手続の概要とバタンの取り扱い、資料2.JBIC異議申立手続・OECD問題提起手続の概要、資料3.OECD問題提起手続の概要とバタンの取扱い)
4. 質疑応答
【関連WEBサイト】
・インドネシア・バタン石炭火力発電事業について
→ http://foejapan.org/aid/jbic02/batang/
・「JBICの石炭発電融資にNo!」プログラムについて
【カンパのお願い】
インドネシアからの影響住民の招聘・滞在費等をカバーするため、カンパをお願いします!
一口おいくらからでも結構です。どうぞよろしくお願いいたします。
(お振込先)
郵便振替口:00130-2-68026 口座名:FoE Japan
郵便局備付の払込取扱票をお使いください。
通信欄に、「インドネシア住民来日のための寄付」とご明記の上、住所、氏名をお忘れなくご記入ください。