Don’t go back to the 石炭〜石炭火力発電に反対 |石炭発電|石炭火力発電|反原発

7. 地域の活動

地域の活動

★仙台 

仙台港の石炭火力発電所建設問題を考える会は2016年10月に発足した市民団体で、代表は東北大学の長谷川公一教授と明日香壽川教授が務める。仙台港では2014年に仙台パワーステーション(関西電力/伊藤忠商事)が環境アセスメント法の対象規模(11.25万kW)をわずかに下回る11.2万kWの石炭火力発電所の新規建設計画していることが浮上し、住民や地元議会が再三に渡って自主的アセスメントや住民説明会を求めたものの、一切応じなかった。建設がほぼ完了した時(2017年3月)に、形ばかりの説明会を開催したが住民からの反発は非常に大きい。仙台港の石炭火力発電所建設問題を考える会では、地域の人たちに対しての健康影響調査を独自に展開したり、議会や行政に要請を行ったり、署名活動を行うなど様々な活動を展開している。2017年9月27日には、近隣住民を始めとする124名の宮城県民が原告となり、仙台パワーステーションの操業差止めを求めて提訴した。
また、仙台港では2017年3月に四国電力と住友商事による別の石炭火力発電所の計画「(仮称)仙台高松火力発電所」(11.2万kW)が浮上した。仙台パワーステーション は仙台市の条例による環境アセスメントの対象ではなかったが、その後アセス対象が拡大されたため、本案件は環境アセスメントを実施中である。住民の反対などを受け、2018年4月に事業者の一つである四国電力が撤退、6月には住友商事がバイオマス100%に燃料転換することを発表した。

★東京湾岸(袖ヶ浦、千葉、横須賀)

石炭火力を考える東京湾の会(略称:東京湾の会)は、東京湾岸に建設予定の石炭火力発電所問題を考える市民グループのネットワーク組織で、2017年5月に発足した。東京湾岸には、2012年以降、千葉県袖ヶ浦市、市原市、千葉市、神奈川県横須賀市に4ヶ所で石炭火力発電所の新設計画が浮上した。各地域で石炭火力発電所建設問題を考えている団体、蘇我石炭火力発電所計画を考える会(千葉県千葉市)、石炭火力を考える市原の会(千葉県市原市)、袖ヶ浦市民が望む政策研究会(千葉県袖ヶ浦市)、横須賀石炭火力発電所建設について考える会(神奈川県横須賀市)の代表者4名が共同代表をつとめている。

<袖ヶ浦>
袖ヶ浦市では、2015年5月、千葉袖ヶ浦エナジー(東京ガス、九州電力、出光興産)による100万kW✕2基の計画が公表され、環境アセスメントがスタートした。現在国内で浮上している計画の中でも最大規模の計画になる。配慮書のときに環境大臣は本計画について「是認できない」との意見書を公表した。袖ヶ浦市民が望む政策研究会では、この石炭計画について当初からウォッチし、ブログで報告している。
なお、袖ヶ浦の計画については、eシフトにおいても、「東京ガスアクション」を展開し、東京ガスに対して石炭計画を中止するようキャンペーンを展開している。

<千葉(蘇我)>
千葉市の蘇我地域では、千葉パワー(中国電力、JFEスチール)が、現在あるJFEスチール東日本製鉄所千葉地区の敷地に、107万kWの石炭火力発電所新設計画をしており2017年1月に配慮書が公表された。計画が浮上するとすぐに市民が立ち上がり、蘇我石炭火力発電所計画を考える会が発足した。計画地周辺地区では、現在のJFEスチールの工場地帯からも石炭の粉塵などが舞い上がり、異臭や大気汚染の影響を受けており、この現状をさらに悪化させる計画に対して反対している。

<横須賀>
横須賀市久里浜にある東京電力横須賀火力発電所では、現在老朽化し廃炉となった石油やLNGを燃料とする火力発電設備があるが、これを65万kW✕2基の石炭火力発電所にリプレースする計画が浮上し、2016年4月に配慮書が公表された。現在事業主体としてはJERA(東京電力、中部電力の共同出資会社)となっている。横須賀では、この計画が浮上した後に横須賀石炭火力発電所建設について考える会が発足し、地域住民を中心とした勉強会などが行われている。

<市原>
2017年3月、市原市の関西電力と東燃ゼネラルによる石炭火力発電所新設計画(100万kW)は中止となった。環境アセスメントの配慮書の段階で環境大臣から「是認できない」と指摘されていた計画である。
石炭火力を考える市原の会はこの計画に反対するために結成されたが、計画中止の発表を受け、今後の継続方針を確認した結果、市原は千葉市や袖ヶ浦市の計画地から5km圏内に入る地域でもあるため、東京湾の会のメンバーとして活動を継続して実施していくこととなった。

★神戸

神戸の石炭火力発電を考える会」は、2017年夏に神戸・大阪周辺の団体が集まって発足した市民団体で、神戸市に新たに建設が予定されている神戸製鋼の石炭火力発電所の建設反対を訴える市民団体である。人口150万人が暮らす中心部に、130万kW(65万kW✕2基)が建設される予定。建設差止などを求め、住民481名は2017年12月に兵庫県公害審査会へ、公害調停を申請。その後、2018年11月に打ち切られた。2018年9月には、神戸製鋼・関西電力に対して石炭火力発電所の建設・稼働を求める民事訴訟を提起。11月には、建設を容認した国の責任を問う、行政訴訟を提起した。2つの裁判を通じて、計画の中止を訴える大規模な住民運動が展開されている地域は他にない。

★高砂

高砂の石炭火力発電所増設を考える会」は、兵庫県高砂市で計画されている、石炭火力発電所増設の問題点について学び、共有し、発信する、高砂の市民有志のグループである。2017年1月に結成された。高砂の石炭火力発電所計画は、電源開発(Jパワー)によるリプレース計画で、現在2基(合計50万kW)の火力発電所を廃止し、新たに2基(60万kW✕2基)の石炭火力発電所を建設する計画であった。しかし2017年4月、計画が当面延期となることが発表されたが、翌2018年4月、電源開発は建て替え計画の中止を発表。高砂の石炭火力発電所増設を考える会の勝利に終わった。現在、旧式の発電所が稼働中であることから、早期に稼働を終えることを求めつつ、再生可能エネルギー社会の実現へ向けた活動を展開中。

脱石炭関連サイト

<国内>

気候ネットワークでは、世界の環境NGOと連携して、石炭火力発電所の建設に反対しており、国内の石炭火力発電所建設計画に係る環境影響評価書への意見書等を提出している。

<海外>

◉「coal is dirty」 リンク
◉「BEYOND COAL」 リンク 
◉「Greenpeace Coal」 リンク
◉「ENDCOAL.ORG」 リンク