200年もの間、地球上で栄華を誇ってきた「石炭帝国」。その勢いは一度ついえたかに見えた。
しかし・・・日本を襲った大震災により石炭帝国は息を吹き返し、地底に姿を潜めていたその手先「石炭魔人」が、今、日本でひどく活発化しているのだ。
そこにどこからともなく現れた、我らがヒーロー、アンチコールマン。
石炭帝国の野望を砕くべく、アンチコールマンは今日も行く!!!
第1話『アンチコールマン県庁へ行く』
ある日。
人間に変装した石炭魔人は、火力発電推進のプレゼンテーションのため、県庁を訪れる。
時同じくしてアンチコールマンはそれを阻止すべく・・・
アンチコールマンと石炭魔人の戦いが今始まるっ!?
【協力】 バンタンゲームアカデミー
【声の出演】 内野真世 岩崎真依 向井卓也 永島立基
第2話『新世界の中心で電力自由化を嘆く』
八百屋のタイムセールスに大阪のおばちゃんたちは歓喜した!
石炭魔人はドサクサに紛れ石炭火力発電をおばちゃんたちに売りつけようとしているのだった・・・
【声の出演】 内野真世 向井卓也 荒井聡 安藤有輝 北村唯我 岩崎真依 永島立基
【協力】 バンタンゲームアカデミー IAMエージェンシー
第3話『アンチコールマン/怒りの道頓堀』
アンチコールマンは石炭魔人の勧誘を引き止めた!
放たれる必殺技と共に石炭魔人はついにその正体を現した・・・
果たして、石炭魔人の正体とは!?人類は石炭魔人に勝てるのか!?
【声の出演】 内野真世 安藤有輝 荒井聡 永島立基 岩崎真依 向井卓也 北村唯我
【協力】 バンタンゲームアカデミー IAMエージェンシー
- 〜石炭帝国の尽きない野望〜
- 18世紀後半、蒸気機関の出現によって、人びとは新しいエネルギーを手に入れた。石炭帝国の誕生である。
それから200年余り。石炭帝国の隆盛により、地球の平均気温は上昇し、巨大台風の発生、熱波、干ばつや洪水といった異常気象に人びとの暮らしは脅かされるようになった。石炭・石油・天然ガスなどの化石燃料は、エネルギーに変換するとき多くのCO2を排出するが、中でも石炭が排出するCO2はとび抜けて多い!石炭帝国では、「クリーン・コール=きれいな石炭」と呼ぶ新技術も開発されているが、それでも多くCO2を排出することに変わりはないのだ。
国連は、気候変動をふせぐために、世界の気温上昇を2℃以内に抑えることを目指している。そのためには、最大の原因の一つである石炭火力発電の利用をやめていくしかない。つまり、石炭帝国の勢力を止めなくてはいけないのだ!
- 〜日本で広がる石炭帝国〜
- 危機感を持った国々が、石炭帝国の拡大を食い止めるために動き出した。CO2排出に税金をかけたり、排出量に上限を定めたりし始めているのだ。石炭火力発電所の増設を規制する動きもある。それだけでない!途上国における石炭火力発電への融資をやめる動きも広がっている。
しかし!日本ではなんと!逆に石炭を「クリーン」だと見せかけて秘密基地(=石炭火力発電所)を増やそうとしているのだ。石炭魔人は、「クリーン」「安い」などの甘い言葉で人の心に忍び込んでくる。そして、人びとの目にとまらない小さな基地(小規模石炭火力発電所)の建設も次々に計画している。
2015年現在、国内では約100基の石炭火力発電所が稼働しているが、新たな建設計画はなんと50基近くにものぼるのだ!小規模発電所に至ってはその数すら正確にわからない。しかも問題は、国内にとどまらない!途上国向けに石炭火力発電技術を輸出することを「経済成長戦略」に位置づけ、国際協力銀行を通じて、多額のお金を流し込んでいる。日本に限らず途上国でも、石炭帝国を拡大させる石炭魔人が活発にうごめいているのだ!
このまま石炭帝国の拡大を許せば、気候変動の危機を防げない。
石炭帝国の魔の手は、知らないうちに忍び寄ってくる。
石炭魔人の笑い声が聞こえてくるようだ・・・早くなんとかしなければ!
君の家の近くにも秘密基地の建設を計画しているかもしれない。是非とも “石炭帝国”増殖マップで確認してみてくれ!(アンチコールマン談)