[:ja]横須賀市久里浜で巨大な石炭火力発電所の建設が進められています。
この計画は、東京電力フュエル&パワー(株)と中部電力(株)が共同出資して設立した(株)JERAが進める「(仮称)横須賀火力発電所新1・2号機建設計画」。古い横須賀火力発電所の設備を撤去し、新たな石炭火力発電設備(65万kW×2基)を建設するものです。
実は、東京湾岸にはこの横須賀を含めた4ヶ所に石炭火力発電所を建設する計画がありました。しかし、石炭火力発電所によって引き起こされる地球温暖化や大気汚染物質等の懸念から、新規建設中止を求める声が広がり、千葉県内の3ヶ所、計6基(袖ヶ浦2基、市原1基、千葉1基)の計画が順次撤回されてきました。後は横須賀の計画だけです。
ところが、この久里浜の建設計画は、もともとあった火力発電所のリプレース(立て直し)であるため、周辺の住民も気づかないうちに計画が進行していたのです。事業者は、古い発電所を高効率なものに建て替えると主張していますが、2014年4月には全機停止していたものをより大きくして、しかも世界が使用を止めようとしている石炭を燃料として再稼働させる必要があるのでしょうか?!
住民を中心とした横須賀火力発電所建設を考える会や石炭火力を考える東京湾の会は、この石炭火力発電所建設計画の問題を取り上げ、反対運動を展開しています。
横須賀の石炭計画1分動画
横須賀の石炭火力発電所計画を約1分で紹介するショートムービーをYouTubeやFacebookに公開しています。
横須賀石炭火力発電所訴訟
地球温暖化対策として世界は「脱石炭」に向かっています。にもかかわらず、この流れに反し、稼働すれば30年以上にわたって大量のCO2と大気汚染物質を排出する石炭火力発電所を建設しようとする本計画。しかもこの計画は、発電所が周囲の環境に及ぼす影響を調べて評価する手続き(環境アセスメント)を事業者が不当に簡略化したにもかかわらず、経産大臣がそれを認め、手続きを完了させてしまったものです。
これに対し、近隣住民を中心とし、神奈川県の住民や、東京湾を挟んで対岸にある千葉県の住民などが国を訴える訴訟を起こしています。
「子どもたちにつなぐ未来を今つくるために」と訴訟のサポーター募集も行っていますので、ご賛同いただけるかたは、こちらからご登録ください。(サポーター募集チラシのダウンロードはこちらから)
外部リンク
横須賀火力発電所建設を考える会 FACEBOOK
石炭火力を考える東京湾の会 FACEBOOK
【横須賀】石炭計画の動画をYouTubeに公開
横須賀石炭訴訟[:]