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報告書「活況と不況2017」の発表: 世界の石炭火力発電所計画が激減し、気候変動対策目標に向けた再エネへと取り組みが加速

報告書「活況と不況2017」の発表:
世界の石炭火力発電所計画が激減し、気候変動対策目標に向けた再エネへの取り組みが加速 中国とインドで100以上の事業計画が停止;世界では着工開始の62%の計画が中止

2017年3月21日(火)

連絡先:
Cindy Carr, シエラクラブ +1 (202) 495-3034  cindy.carr@sierraclub.org
Ted Nace, コール・スワーム +1 (510) 331-8743  ted@tednace.com
Lauri Myllyvirta, グリーンピース +86 (157) 1002 1563  lauri.myllyvirta@greenpeace.org

報告書(日本語英語

ワシントンD.C.-2016年、世界で計画されている多くの石炭火力発電所計画が一気に減少に転じた。グリーンピース、シエラクラブ、コール・スワームによって本日発表された新しい報告書「活況と不況2017 世界の石炭科料発電所の計画の追跡(原題:Boom and Bust 2017: Tracking The Global Coal Plant Pipeline)」によれば、主たる減少の要因は、アジアにおける政策転換にある。この報告書は、世界の石炭火力発電所の計画につき3回目の年次調査をまとめた報告書である。本書には、世界全体では建設前の48%、新設着工開始の62%の計画が中止になり、特に中国においては新規発電所建設許可の85%が保留となっていることが示されている。

急速な石炭火力発電所計画の縮小は、中国中央政府による新規石炭火力発電所計画への制限策とインドにおける石炭火力支持者の経済支援の抑制によるところが大きい。今や中国とインドで100以上の事業計画における発電所の建設が停止となっている。

新規発電所計画の減少に加えて、本調査では過去2年間に64ギガワット(GW)相当の発電所が閉鎖されたことが判明した。これらは、主にEUとアメリカの発電所であり、大型石炭火力発電所120基に相当する規模である。(注釈を参照)

新規石炭火力発電所の計画が停滞するのと合わせて、既設の古い発電所の閉鎖が進めば世界の気温上昇を産業革命以前の水準から2度未満に抑えられる可能性が出て来るが、各国は引き続き高い目標を目指すことが求められる。

コール・スワームのディレクターTed Naceは「今年は動きの激しい1年だった」と述べる。「数十箇所の地域の建設計画が中止されることなどは通常ありえないが、中国中央政府やインドの石炭への投資家が過剰な石炭火力発電所は深刻な資産の無駄になると認識するに至った。電力セクターが化石燃料からクリーンなエネルギーにシフトすることは、健康や気候安全保障、雇用にとって好影響となる。あらゆる点から見て、このエネルギーのシフトは止まらないだろう。」

シエラクラブの国際気候プログラム、上級キャンペーナーのNicole Ghioは、「クリーンエネルギーの利用増加と新規石炭発電所計画の減少は、石炭が公衆衛生および環境に悪いだけではなく、最終的には損益にとっても悪いものであることを証明している。市場は、クリーンなエネルギーを求めており、トランプ米大統領が何を言ってもアメリカと世界の石炭の不況を止めることはできないだろう。」と述べている。

また、グリーンピースの石炭・大気汚染部門の上級国際キャンペーナーであるLauri Myllyvirtaは、「2016年は真のターニングポイントだった。中国ではクリーンエネルギーが急速に伸びており、2013年以降に必要とされた全発電量が非化石燃料で賄えたことから、中止されていた新規の石炭火力発電所計画の中には新設は不要と判断されたものもある。特にアメリカやイギリスでは古い既設石炭火力発電所の閉鎖が進み、温室効果ガスの排出削減につながっている。ベルギーやカナダのオンタリオ州は、石炭からの撤退を宣言し、G8諸国のうち3カ国は期限を設けて石炭火力発電の段階的削減を目指している。」

この報告書において、そろって再生可能エネルギーの普及が滞り、いまだに汚染度の高い石炭火力発電所の新規建設を続けている国々は、日本、韓国、インドネシア、ベトナム、トルコである。

注釈:一般的な規模の石炭火力発電所の設備容量は500MWあるいは0.5GWであり、多くの発電所は2基以上の複数の設備で構成されている。

報告書のダウンロードはこちらから日本語英語

動画の紹介

シエラクラブについて

シエラクラブは、全米で最大規模であり、かつ最も影響力のある草の根環境団体である。会員と支援者の数は270万人を超える。シエラクラブは、あらゆる人々が自然や野外遺産を探訪するのを支援するとともに、クリーン・エネルギーを推進し、地域社会の健全性を守り、野生生物を保護し、残された自然のままの土地を保護するために、草の根活動、公共教育、ロビー活動、訴訟などに取り組んでいる。シエラクラブへのリンク:www.sierraclub.org

コール・スワームについて

コール・スワームは、石炭の影響ならびに石炭に代わるエネルギー資源に関する情報資料を共同開発しようとする研究者の国際的なネットワークである。現行の活動としては、全世界で計画中および既存の石炭関連事業(発電所、炭鉱、インフラなど)の特定とマッピングなどがある。コール・スワームへのリンク:www.coalswarm.org

グリーンピースについて

グリーンピースは、意識と行動の変革、環境の保護・保全、平和の促進を求めて独立した国際的キャンペーン活動を展開している団体である。ヨーロッパ、アメリカ、アジア、アフリカ、太平洋地域など世界40カ国以上の事務所で活動している。グリーンピースへのリンク:www.greenpeace.org