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被災した福島県に二基の新規石炭火力発電所建設計画

TEPCO pic東日本大震災から2年半以上が経過しましたが、福島第一原子力発電所事故の影響はなお続いています。福島原発周辺地域は高濃度の放射能に汚染され、避難者約15万人がまだ家に帰れない状況にあります。この福島に、新たに2基の石炭火力発電所の建設計画があるというのです。

2013年11月25日、東電は福島に石炭火力発電所の設置を検討していると発表しました。また、複数のメディアが、東電と三菱系3社が2020年に2基の新規石炭火力発電所の運転を始める予定だと報道しています。

報道によれば、提案された2基の発電所(出力計100万kW)の総投資額は3,000億円に上ります。三菱系3社がプロジェクトの主要な出資者となり、東電が発電所の運営を担うことになるとされています。東電は、このプロジェクトが被災した地域の経済発展を助け、さらに、高効率石炭発電技術の輸出によって世界のCO2排出削減に貢献できるとしています。

東電は、新規発電所には、従来の石炭火力より2割効率の良い石炭ガス化複合発電技術(IGCC)を利用するとしています。 しかしそれでもなお、CO2排出量は710-CO2g/kWhにまで達します。これは、米国環境保護庁(EPA)が最近発表した、石炭火力発電によるCO2排出量の規制案である500g-CO2/kWhをはるかに上回るものです。

多くの国や金融機関が、石炭火力発電所への融資を廃止する方針を発表しているのを尻目に、日本政府は、国内外を問わず石炭火力発電の利用をいまだ強く推進しています。たとえ最高効率の技術を利用しても、他のどのエネルギーよりもkWh当たりのCO2排出量が多いにもかかわらずです。

今後数十年のうちの首都圏における人口減少が予測されていること、そして省エネや再生可能エネルギーのさらなる普及が見込まれることを考えると、福島に石炭火力発電所を新設することに、どれほどの妥当性があるのでしょうか。石炭火力新設は、福島の人々への新たな負担となり、利益以上に害をもたらすことになるでしょう。
関係リンク:

毎日新聞, 東京電力、三菱系3社、福島に石炭火力発電所を建設へ、2013年11月23日
http://mainichi.jp/english/english/newsselect/news/20131123p2g00m0bu096000c.html (英)

The Voice of Russia, 東電、三菱グループと火力発電所の建設へ, 2013年11月30日
http://voiceofrussia.com/2013_11_30/Coal-fired-power-plants-to-be-built-in-Fukushima-3349/ (英)
http://japanese.ruvr.ru/2013_11_23/tepco-atarashii-genpatsu/ (和)

政府関係者筋、「福島の住民たちは二度と戻れないかもしれない」、2013年11月12日
http://www.theguardian.com/environment/2013/nov/12/fukushima-daiichu-residents-radiation-japan-nuclear-power (英)

ハフィントンポスト日本, 福島に「世界最新鋭の石炭火力発電所」建設へ 東京電力と三菱グループ, 2013年11月24日
http://www.huffingtonpost.jp/2013/11/23/fukushima-fireplant_n_4331807.html(和)

東京電力会社、お知らせ2013年:平成25年11月23日付 日経新聞一面トップ「福島に最新鋭石炭火力」他について、2013年11月25日
http://www.tepco.co.jp/news/2013/1232397_5311.html

東京電力会社、「世界最新鋭の石炭火力発電所プロジェクト」の検討情報について, 2013年11月29日
http://www.tepco.co.jp/fukushima_hq/images/131129_01-j.pdf

日本経済新聞、東電と三菱系3社、福島に最新鋭石炭火力 20年にも -総投資額3000億, 2013年11月23日
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD220EE_S3A121C1MM8000/

写真:
http://www.j-cast.com/2013/09/20184376.html?p=all