Don’t go back to the 石炭〜石炭火力発電に反対 |石炭発電|石炭火力発電|反原発

世界の石炭発電反対運動

世界各地で起こっている石炭火力発電所の反対運動。

3.11以来、国内で原子力発電についてさまざまな反対の運動やデモなどが実施されてきました。

でも、石炭についてはあまり聞いたことがありませんね。

ところが、世界では石炭火力発電所への反対運動も盛んに起こっています。

実際に市民の訴えかけから始まり、自治体や企業を巻き込んで石炭火力発電所の計画が中止されたり操業が停止されたりする例がいくつもあります。アメリカの環境保護団体のシエラクラブのレポートから、エッセンスをご紹介します。

“this is our land, and our future is our decision”

世界の石炭反対運動

<Sompeta インド>

豊かな生物多様性と貴重な渡り鳥を育む海岸湿地で石炭火力発電所の建設が計画され、この湿地が破壊されようとしていた。計画地の周辺の生態系を壊し、漁業や農業のできない土地になることに対し、住民は団結して土地を守るために暴動を起こし、その様子がメディアを通じて伝わり高等裁判所によって計画は止められた。

<Chicago アメリカ>

シカゴには、最も古く汚いFiskとCrawfordの石炭発電所があり、周辺住民に健康影響を与えていた。汚染された空気の中で子供たちが遊ぶ状況にあった母親が中心となり、何千人もの市民が請願を集め、デモ行進を行うなどして市長や市議会に訴えかけ、2012年8月に2つの発電所の発電を止めた。これは、シエラクラブが2002年にキャンペーンを始めてから、国内で99と100基目の停止された石炭火力発電所となっている。

<Pristina コソヴォ>

EU全体が石炭から離れつつある中でこの地に石炭火力発電所の建設が予定された。これに対する反対運動は、カルフォニア大学のチームと連携して、再生可能エネルギーがこの地のエネルギー需要を満たす上に、より安く雇用を生みだすことを明らかにしてロビー活動を行った。メッセージはシンプルで「ここは私達の土地、未来は私達の決定」というものであり、計画は断念された。

<Krefeld ドイツ>

この地域の住民は経済を心配しており、長い目で見れば石炭は安くなく再生可能エネルギーが安いことをしっていた。この思いから石炭火力発電所の新設がとめられ、この勝利はドイツでの国家的な石炭燃焼をとめる運動につながっていき、クリーンエネルギー革命を芽吹かせた。

<Victoria オーストラリア>

この州で初めての石炭火力発電所が建設されようとし、環境活動家らが環境保護局に提案書を提出し発電所がかに経済的に成立しないかを調査した。この調査で州民が税金の使い道として再生可能エネルギーを望んでいること、発電所のプロジェクトの費用は当初の見積もりから急騰することを明らかにした。大手銀行が運動に気付いてプロジェクトへの融資を取りやめ、計画は中止された。

<Hulu Sungai Tengah インドネシア>

世界第二位の石炭輸出国であるこの国で石炭産業は力を持っていた。ボルネオ島では豊かな森林と耕作地が過激な採掘によって破壊されている。石炭採掘はお米の産地に水を供給する川をせき止め、森林の損失により洪水が急増していた。土地や生活を守るために住民は結集して政府機関に訴えかけ、最終的に自治体が中止を決め、この地からは石炭採掘企業が完全に撤退することとなった。

<Gerze トルコ>

トルコでは石炭火力発電所が50基新設されようとしていて、7万8000人がGerzeの石炭プロジェクトに反対した。人々は建設が進まないように寝ずの番をしたり、環境省に建設を取りやめるように訴えかけたりした。この訴えかけには、農協、消費者団体など幅広いグループに支えられていた。

<Sabah マレーシア>

この地では石炭火力発電所が新設されると、100万人以上の生活を支えている多様なサンゴ礁の生態系と漁業資源が有害物質の排出の危険にさらされる状況にあった。周辺住民は結束してGreen SURF coalitionを作り反対運動を行い、計画は15か月間中止された。

(出展:「Move Beyond Coal Victories」)